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両手を使ったプロトタイピング思考

頭と手を「交互」に動かすプロトタイピング、「同時」に動かすプロトタイピングとは?

第2回

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 前回は、デザイン思考では「考えるため」にプロトタイピングを行うということ、そして「自分に何かを教えてくれるもの」はすべてプロトタイプで、そのくらい気軽に、楽しくプロトタイピングをしてみましょう、とお伝えしました。第2回の今回は、「考えるためのプロトタイピング」である、「両手を使った思考」について改めて考えていきます。

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2つのプロトタイピング

 早速ですが、皆さまこのような場面を見たことがありますか?

アイデア具現化プロトタイピング図表1:アイデア具現化プロトタイピング例

 図表1は、照明メーカーの新商品開発プロジェクトでの想定される場面です。ここでは、(1)アイデアを出すためにまずブレインストーミングをしています。その後、(2)アイデアを具現化し、(3)ユーザーテストを実施して気づきを得て、(4)改善案を考えます。このプロセスでは、プロトタイピングはアイデアを具現化する手段として使っています。私はこのようなプロトタイピングを、「アイデア具現化プロトタイピング」と呼んでいます。

 続いて、こちらの場面を見てください。

アイデア創出プロトタイピング図表2:アイデア創出プロトタイピング例

 同じ照明メーカーにおける新商品開発プロジェクトの一場面ですが、図表2では、(1)「直感で」プロトタイピングに使えそうと思うものを集めてきます。続いて、(2)「なんとなく」手を動かしてみて、(3)さまざまな気づきやインスピレーションを得ることで、(4)アイデアが思いつきます。プロトタイピングをすることで、アイデアが創出されるのです。先ほどの「アイデア具現化プロトタイピング」に対して、こちらを「アイデア創出プロトタイピング」と呼んでいます。

 どちらも、「プロトタイピング」ですが、進み方が異なりますね。また、受ける印象も違うかもしれません。

「アイデア具現化プロトタイピングはイメージ通りだけど、アイデア創出プロトタイピングは本当にプロトタイピングなの? 自分の知っているプロトタイピングじゃないぞ?」

「アイデア創出プロトタイピングって、そんないい加減な……。目的もなく遊んでいるだけではないか」

 上記のように思う方もいるかもしれません。

次のページ
デザイン思考におけるプロトタイピングの定義を考える

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この記事の著者

加藤 夏来(カトウ ナツキ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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