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凸版印刷、NICT、QunaSys、ISARAが連携 量子セキュアクラウド技術の確立に向けて始動

 凸版印刷、情報通信研究機構(以下、NICT)、QunaSys、ISARA Corporation(以下、ISARA)は、高度な情報処理と安全なデータ流通/保管/利活用を可能とする量子セキュアクラウド技術の確立に向け4者連携を開始する。

[公開日]

[著] BizZine編集部

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 4者が確立を目指す量子セキュアクラウド技術はとは、量子暗号技術と秘密分散技術を融合し、データの安全な流通/保管/利活用を可能とするクラウド技術。量子セキュアクラウド技術の確立により、改ざん・解読が不可能な高いセキュリティ性を担保するだけでなく、たとえば、医療、新素材、製造、金融分野で蓄積された個人情報や企業情報など秘匿性の高いデータの収集/分析/処理/利用を可能となる。

 システム設計や仕様検討、最新の量子暗号技術の実装、秘密分散技術を利用したバックアップやデータ保管の実装、耐量子-公開鍵暗号によるデジタル署名の開発などにより、データ保管/交換基盤及び耐量子-公開鍵認証基盤となる量子セキュアクラウド技術を確立する。

 NICTは戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)において、量子ICTフォーラム/量子鍵配送技術推進委員会やITU-T(国際電気通信連合/電気通信標準化部門)、ISO/IEC(国際標準化機構/国際電気標準会議)やETSI(欧州電気通信標準化機関)等の国際標準化組織へ、2022年度までにネットワーク要件、ネットワークアーキテクチャ、ネットワークセキュリティ要件、及び鍵管理、量子暗号モジュールの評価・検定に関する提案を行い、国際標準化を推進していく。凸版印刷はICカードに関する知見を活かし、NICTをサポートしていく。

 凸版印刷、NICT、QunaSys及びISARAの4者は連携して、量子セキュアクラウド技術の開発を推進し、2022年度中に社会実装に向けたアプリケーションソフトウェアの実証実験を開始する。2025年に限定的な実用化を、2030年にサービス化を目指す。